買い物に行って、目的のものがなかなか見つからないとき。
- 「店員さんに聞けば早いのは分かっている」
- 「でも、忙しそうだし…声をかけるのが恥ずかしい」
- 「手を止めてしまうのが申し訳なくて、結局あきらめてしまう」
そんなふうに感じて、
スーパーの通路を何度も行ったり来たりしてしまうことはありませんか?
真面目で、相手のペースを大事にしたい人ほど、
「店員さんに声をかける=迷惑をかける」と感じやすいようです。
この記事では、
- スーパーで店員さんに声をかけるときの“恥ずかしさ・申し訳なさ”の正体
- やりがちなNGパターン
- 少しだけ気持ちをラクにしてくれる「やさしい頼み方と言いかえフレーズ」
をまとめました。
「店員さんにさらっと声をかけられる自分にならなきゃ」と
無理に変える必要はありません。
今の自分のままでも大丈夫だよ、と思いながら、
少しだけ選択肢を増やす感覚で読んでいただけたらうれしいです。
悩みシーンの具体例
たとえば、こんな場面をイメージしてみます。
仕事帰りに立ち寄ったスーパー。
「今日はあのレシピで作ろう」と決めていて、どうしても使いたい調味料がある。でも、どの棚を探しても見つからない。
似た商品はあるのに、欲しいものだけが見当たらない。近くには、品出しをしている店員さんが一人。
声をかければきっと教えてくれるのは分かっている。けれど、
「今、手を止めさせてしまうのは申し訳ない」
「聞いて、もし置いてなかったら気まずいかも」
そんな思いがぐるぐるして、
通路を2〜3回行き来するだけで時間だけが過ぎていく——。
結局その日は、
- あきらめて別のメニューに変えてしまう
- 代わりの調味料でなんとかする
といった形で落ち着くこともあるかもしれません。
やりがちなNGパターン
ここからは、「よくないからダメ」というよりも、
つい選んでしまいやすい行動パターンとして眺めてみます。
1. 通路を何度も往復しながら、「聞く」という選択肢を先延ばしにする
「自分で見つけられるかもしれない」と思って、
同じ棚の前を何度も行ったり来たりしてしまうことはありませんか。
これは、
- 人に頼るより、まず自分でなんとかしよう
- 手を止めさせるのが申し訳ない
という、やさしさから生まれている行動でもあります。
ただ、長く続くと、
- 余計に「今さら聞けない」という気持ちが強くなる
- 「自分はこんなことも聞けない」と自己否定につながる
という流れになってしまうこともあるかもしれません。
もやもやした気持ちをずっと抱えたままになってしまいます。
2. 店員さんが“完全に手が空くまで”待とうとしてしまう
「今は忙しそうだから」と思い、
店員さんが誰とも話していなくて、何もしていない瞬間を待ち続けてしまうこともあります。
けれど、スーパーの店員さんは、
- 品出し
- POPの貼り替え
- 納品チェック
など、手元でやる作業が多く、
「完全に何もしていない」時間のほうが少ないこともあります。
結果として、
「結局、良さそうなタイミングがなくて、何も聞けなかった」
ということも起こりやすくなります。
言いにくさ・罪悪感の正体
スーパーで店員さんに声をかけるだけでも、
心の中ではいろいろな感情が動いていることがあります。
例えば、
- 「忙しい人の時間を奪ってしまうことへの罪悪感」
- 「自分で見つけられない=迷惑な客になってしまうのでは、という不安」
- 「断られたり、冷たくされたらどうしよう」という怖さ
- 過去に、店員さんの反応が少し冷たく感じられた経験 など
どれも、「相手に負担をかけたくない」「嫌な思いをさせたくない」という、
やさしさや気遣いから生まれていることが多いように感じます。
また、
- 小さい頃から「人に迷惑をかけないように」と言われてきた
- 店員さんや目上の人に対して、特に緊張しやすい
といった背景がある人もいるかもしれません。
ここで大事にしたいのは、
「店員さんに声をかけづらい」と感じること自体は、
弱さでも、ダメなことでもない
ということです。
そのうえで、
- もう少しだけラクに声をかけられる選択肢
- 自分の恥ずかしさや罪悪感を少しやわらげる言いかえ
を一緒に見ていきたいと思います。
罪悪感をやわらげる、やさしい頼み方と言いかえフレーズ集
ここからは、「スーパーで店員さんに声をかける」シーンにしぼって、
具体的なフレーズをご紹介します。
そのまま使っても、
自分の話し方に合わせて少し変えても大丈夫です。
どこにあるかだけ、さらっと聞きたいとき
【フレーズ①】
「すみません、〇〇はどのあたりにありますか?」
ポイント
- シンプルですが、店員さんが一番よく聞かれる質問の一つだと思われます。
- 「どこですか?」ではなく「どのあたりにありますか?」と聞くことで、
店員さんも「この棚です」と指さしやすくなります。 - 「すみません」の一言があるだけでも、
自分の中の“申し訳なさ”に少し折り合いをつけやすくなることがあります。
商品の場所が合っているか、確認したいとき
【フレーズ②】
「すみません、〇〇って、こちらの商品で合っていますか?」
ポイント
- すでに見つけた商品が「本当にこれでいいのか」不安なときの聞き方です。
- 声をかけるハードルが少し下がると感じる人もいます。
- 店員さんからすると、「合っていますよ」「こちらの方が近いですね」など、
一言添えやすい質問の形になっています。
似た商品が多くて、選び方を少しだけ相談したいとき
【フレーズ③】
「〇〇と似た商品がたくさんあって迷っていて、おすすめはどれが良いか教えてもらえますか?」
ポイント
- 「迷っていて」と正直に言うことで、
分からないことを責めるのではなく、
状況を共有する形にできます。
忙しそうな店員さんの手を、できるだけ止めたくないとき
【フレーズ④】
「作業中のところすみません、手が空いたタイミングでいいので、〇〇の場所を教えてもらえますか?」
ポイント
- 「今すぐ」ではなく「手が空いたタイミングで」と添えることで、
相手のペースに配慮していることが伝わりやすくなります。 - 実際にはその場で教えてもらえることも多いですが、
自分の中では「無理やり仕事を止めさせているわけではない」と
受け止めやすくなります。
この「忙しそうな相手に声をかけにくい感じ」は、職場でも起こりやすいので、上司にお願いしたいときの言いかえも別でまとめています。
レジ前で「今聞いていいのかな」と迷ったとき
【フレーズ⑤】
「お会計のあとで大丈夫なのですが、〇〇の場所を教えていただいてもいいですか?」
ポイント
- レジが混んでいるときや、お会計中に聞きづらいときの一言です。
- 「あとで大丈夫」と添えることで、
店員さん側も流れを崩さずに案内しやすくなります。 - 質問するタイミングを自分の中で保留にできるので、
その場の緊張を少し軽くする効果もあります。
あきらめる前に、一度だけ聞いてみたいとき
【フレーズ⑥】
「もし置いていればで構わないのですが、〇〇はありますか?」
ポイント
- 「もし置いていればで構わないのですが」と前置きすることで、
「なかったらすみません」と先に伝えられます。 - 店員さんにとっても、
「ありません」と答えやすい聞き方になります。 - あきらめる前に一度だけ確認してみる、という“小さな一歩”としても使えます。
感謝の気持ちを添えたいとき
【フレーズ⑦】
「忙しいところありがとうございます、助かりました。」
ポイント
- 案内してもらったあとに、一言添えるフレーズです。
- 丁寧な「感謝のひと言」を持っていると、
声をかける前の罪悪感が少し軽くなることもあります。 - 店員さんにとっても「ありがとう」と言ってもらえるのは、
嬉しく感じられることが多いようです。
フレーズを使うときのコツ・注意点
ここまでいくつかのフレーズをご紹介しましたが、
大事なのは「完璧に言うこと」ではありません。
- その場の状況にあわせて、少し短くしてもOK
- 緊張して言葉がつかえたとしても、それ自体は悪いことではない
- どうしても今日は声をかける気持ちになれない、という日があっても大丈夫
というくらいの、ゆるさを持っておけると、
心が少しラクになるかもしれません。
また、店員さんも人それぞれで、
- とても親切に案内してくれる人
- 忙しくて、返事が少しそっけなくなってしまう人
いろいろな人がいます。
どんな反応が返ってきても、
「自分の聞き方が悪かったからだ」と
すべて自分のせいにしすぎない
という視点も、心を守るうえで大切になってきます。
明日から試せる“小さな一歩”
いきなり「店員さんに余裕で話しかけられる自分」になる必要はありません。
明日からできそうな、一番小さな一歩をいくつか挙げてみます。
- この記事の中で、「これなら言えそう」と感じたフレーズをひとつだけメモしておく
- スーパーに行ったとき、必ず使うのではなく、
「今日は聞くか聞かないか、自分で選んでみる」ことだけを意識してみる - 声をかけられなかった日も、
「それだけ相手のことを考えている自分なんだな」と気づいてみる
私自身も、スーパーで店員さんに声をかけるだけなのに、通路を何度も行ったり来たりしてしまうことがあります。
だからこそ、
「言えた日」だけでなく、
「言えなかった日」も含めて自分を責めすぎずにいたい
と感じています。
ここで紹介したフレーズが、
少しでもあなたの心の負担を軽くしながら、
必要なときにそっと店員さんに頼れるきっかけになればうれしいです。
