仕事の進め方について少し不安になったとき、
- この判断で本当に大丈夫かな…
- 自分の一存で決めていいのか迷う
- 一度上司に相談した方がよさそうだけれど、忙しそうで声をかけにくい
そんなふうに感じて、「相談したい!」と思いながらも、タイミングを逃してしまうことはありませんか?
この記事では、仕事そのものをお願いする「頼み方」ではなく、
「進め方や判断について、上司に相談したいとき」
に焦点を当てて、
- 忙しそうな上司に相談を切り出すときに起こりがちな“モヤモヤ”
- ついやってしまいがちな相談の仕方
- 言い出しにくさを少しやわらげる「やさしい切り出し方と言いかえフレーズ」
をまとめました。
なお、仕事そのものをお願いするときの頼み方については、別記事でまとめています。
「こんなこと聞いていいのかな?」と迷ってしまうのは、とても真面目で、責任感があるからこそ。
だから、今の自分を否定せずに、「こういう言い方なら試してみてもいいかも」と感じられる一言が見つかればうれしいです。
悩みシーンの具体例
たとえば、こんな場面を思い浮かべてみます。
新しく担当になった案件で、いくつか進め方の選択肢が出てきた。
自分なりに考えてみたけれど、「この方針で本当にいいのか」「リスクはないか」が気になってしまう。上司に相談したいけれど、
会議室と自席を何度も行き来して忙しそうにしており、とても声をかけづらい。「今はやめておこう」「会議が落ち着いたら…」とタイミングをうかがっているうちに、
気づけば一日が終わってしまう——。
帰り道や家に帰ってから、
- 「あのとき、相談しておけばよかった」
- 「また一人で抱え込んでしまったな…」
と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
やりがちなNGパターン
ここからは、「よくないからダメ」というよりも、
自然と選びやすい行動として眺めてみます。
期限ギリギリまで一人で抱え込んでしまう
「忙しそうだから」「今は無理そうだから」と考えているうちに、
- 相談するタイミングがどんどん後ろにずれる
- 気づけば、期限が近づいてから慌てて相談する
という流れになってしまうことがあります。
これは、サボっているのではなく、
- 「迷惑をかけたくない」
- 「もう少し自分で考えた方がいいのでは」
という思いが強い人ほど、起こりやすいパターンかもしれません。
ただ、期限ギリギリになってからの相談は、
上司にとってもあなたにとっても、少し負担が大きくなりやすいところがあります。
モヤモヤを言葉にできないまま「とりあえず全部話す」
ようやく相談の時間をもらえたときに、
- どこから話していいか分からず、出来事を最初から順番に説明してしまう
- 本当に聞きたいポイントが、自分の中でもはっきりしていない
ということもあります。
それ自体が“悪い”わけではありませんが、上司からすると、
- 「どこで悩んでいるのか」
- 「何について決めればいいのか」
が掴みにくくなってしまい、「もう一度整理してから話そうか」となってしまう場合もあります。
「こんなこと聞いたら怒られるかも」と想像して、何も聞けなくなる
過去に、相談したときの反応が少し冷たく感じられたり、
忙しそうなときに声をかけてしまって申し訳なくなった経験があると、
- 「またああいう反応をされたら嫌だな…」
- 「こんなことも分からないのか、と思われたらどうしよう」
と想像してしまい、相談の一歩が重くなることがあります。
これも、決して弱さではなく、
- 周りの空気や相手の気持ちをよく見ている
- 自分なりに責任を持って仕事をしたいと思っている
からこそ、出てくる感情だと言えるかもしれません。
言い出しにくさ・罪悪感の正体
忙しそうな上司に「進め方の相談」をするときの言いにくさには、
いくつかの気持ちが重なっていることが多いように感じます。
たとえば…
- 「自分で判断できない部下だと思われたくない」
- 「忙しい中で、さらに負担を増やしてしまうのでは」という不安
- 「前にも聞いたことを、また聞いてしまうかもしれない」という後ろめたさ
- 「相談した結果、期待されていた水準に届いていなかった」と分かるのが怖い気持ち
これらは、性格の問題というより、
- 仕事に真剣に向き合っている
- 迷惑をかけたくない
- 上司の時間も大切にしたい
という、やさしさや誠実さの表れでもあります。
だからこそ、
「相談しにくい」と感じてしまうこと自体を、
「自分はダメだ」と結びつけなくて大丈夫です。
そのうえで、
- 上司の時間も尊重しながら
- 自分の不安も少し軽くしながら
「進め方の相談」を切り出すための、小さな言葉の工夫を一緒に見ていけたらと思います。
言いにくさをやわらげる、やさしい相談の切り出し方と言いかえフレーズ集
ここからは、上司に「進め方」や「判断」について相談したいときに使えるフレーズをいくつかご紹介します。
そのまま使っても、あなたの話し方に合わせて少し変えても大丈夫です。
自分なりに考えたうえで、方向性が合っているか確認したいとき
「〇〇の件について、自分なりに進め方を考えてみたのですが、方向性が合っているか一度ご相談させていただいてもよろしいでしょうか。」
この言い方のポイント
- 「自分なりに考えた」ことを先に伝えることで、
丸投げではなく、考えたうえで相談していることが伝わります。 - 上司にとっても、「どこを一緒に確認すればよいか」をイメージしやすくなります。
選択肢が複数あって、どれを選ぶべきか迷っているとき
「〇〇の進め方で、A案とB案のどちらにするか迷っています。メリット・デメリットを整理してみたので、一度ご相談させていただけますか。」
この言い方のポイント
- すでに「A案・B案」があることを伝えることで、
上司は「ゼロから一緒に考える」のではなく、「選択肢の比較」に集中できます。 - あなたとしても、「全部分からない」ではなく「ここまでは整理できている」と実感しやすくなり、少し気持ちがラクになるかもしれません。
リスクや懸念点だけでも共有しておきたいとき
「〇〇の件で、進めるうえで少し気になっている点があるので、一度認識だけ共有させていただけますか。」
この言い方のポイント
- 「認識だけ共有させていただけますか」とすることで、
必ずしもその場で結論を出さなくてもよい、というニュアンスになります。 - 上司にとっても、「今すぐ回答が必要な相談か」「まずは情報共有なのか」が理解しやすくなります。
優先順位が分からず、どこから手をつけるか相談したいとき
「今、〇〇と△△と□□の対応が重なっているのですが、どの順番で進めるのがよいか、一度優先順位をご相談させていただいてもよろしいでしょうか。」
この言い方のポイント
- 自分の抱えているタスクを伝えたうえで、
「優先順位」という軸で相談していることが分かります。 - 上司側も、「全部やってください」ではなく、「順番の調整」を一緒に考えればよいと理解しやすくなります。
期限に間に合わないかもしれない不安を、早めに相談したいとき
「〇〇の件で、現状の進め方だと期限ギリギリになってしまいそうで少し不安があります。早めにご相談したくて、今の状況を一度共有させていただいてもよろしいでしょうか。」
この言い方のポイント
- 「期限ギリギリになりそう」「早めに相談したくて」と伝えることで、
「ぎりぎりになってから慌てて報告してきた」のとは違う印象になります。 - 上司にとっても、「早めに共有してくれて助かる」と感じてもらいやすい言い方です。
フレーズを使うときのコツ・注意点
フレーズは、あくまで「型」です。
- 一言一句、完璧に言えなくても大丈夫です。
- 実際に話すときには、途中で言い換えたり、少し詰まってしまったりすることも自然なことです。
また、その日の状況によっては、
- 「今日は様子を見て、明日あらためて相談しよう」
- 「チャットやメールで一度相談の概要だけ送っておこう」
といった形で、自分なりに調整しても問題ありません。
大事なのは、
「相談できなかった日=ダメな日」
と決めつけないことだと思います。
相談しようかどうか迷ったこと自体が、
仕事にきちんと向き合っている証拠でもあります。
また、
明日から試せる“小さな一歩”
いきなり「相談上手」になる必要はありません。
明日からできそうな、小さな一歩をいくつか挙げてみます。
- この記事のフレーズの中から、
「これなら言えそうかも」と感じたものを 1つだけメモしておく - 実際に上司に話しかけるかどうかは別として、
「もし相談するとしたら、どのフレーズを使うか」頭の中でシミュレーションしてみる - 今日相談できなかったとしても、
「それだけ仕事や相手のことを真剣に考えている自分なんだな」と、
一度やさしい目で自分を見る時間をとってみる
私自身も、「進め方はこれで合っているのかな…」と一人で抱え込んでしまい、
なかなか相談の一歩が踏み出せない経験を何度もしてきました。
だからこそ、
相談できた日も、できなかった日も含めて、
自分を責めすぎずにいられるような言葉を、一緒に探していけたらいいな
と思っています。
ここで紹介したフレーズが、
忙しそうな上司に「進め方」を相談したいとき、
あなたの不安を少しだけ軽くするお手伝いになればうれしいです。
